江戸時代は数を数える時に「正」ではなく「玉」という漢字を用いていた。「玉」はそろばんを連想させ、宝石や美しいものといった縁起の良い意味を持っており、それが好まれたとか。「玉」が「正」になった理由は、墨で書く際に、“、”の位置にわざと墨滴を落として数をごまかした人がいたとか、“、”が、元々の紙の汚れと紛らわしかったからとか、諸説ある。