スーツのジャケットの左の襟に穴が開いている、もしくは穴に見せかけた“糸かがり”のようなものが施されているが、この穴には「フラワーホール」という呼び名がある。19世紀ヨーロッパではプロポーズの際に男性が意中の女性に花束をわたし、求婚を承諾した女性は受け取った花束のなかから一輪の花を抜き取って男性に返すという慣習があった。求婚を受け入れてもらった男性は襟の穴に受け取った花の串を差し込み、愛する女性と結婚できる喜びと幸せな気持ちを周囲にアピールしたことからそう呼ばれるようになったのだとか。